「RPA×AI OCR」で図面の設計情報を抽出し、転記する作業を自動化してみる





こんにちは。
ロボ研エンジニアの1-PAYこと森谷です。



製品や治具等の図面を作図する必要がある業界では、その作成した図面をどうやって管理するか、
といった問題があると思います。
図面の設計情報を部品管理(BOM)システム、もしくは企業独自の管理フォーマットに
毎回人が入力してまとめている、という企業は多いのではないでしょうか。

私は過去、機械要素部品メーカーに所属していた際に、大量に保管されていた
紙やCAD図面の設計情報をシステムに入力する作業が必要になった際、その面倒さにうんざりした経験があります。


そこで今回は、WinAutomation(RPA)とCogentLabs 社のAI-OCR「Tegaki」を連携し、
製品・治具の図面をデジタル化し、更に設計情報を抽出、フォーマットに転記する作業を自動化してみました。


製造業におけるRPA活用方法の一例として本記事が参考になれば幸いです。



実際の作業


作業の流れ


今回は、まず紙の図面をスキャナでpdfファイル化しておき、
pdfファイルの設計情報をTegakiで読み取り→ Excelにテーブル形式で設計情報を転記
→ 図面のファイル名を図番と部品名の組合せに変更 → フォルダ分けして保存、
といった一連の流れをRPAで自動化してみます。





使用した図面の1枚はこちらになります。
図面の設計情報は右下の赤枠部分です。
※企業に掲載許可を頂いている図面となります。





設計情報の読み取り


まずはTegaki用のテンプレートを作成します。
Tegakiはテンプレートと読み取り対象との差分で文字や数字を認識するため、
白紙状態の図面データが必要になります。

テンプレートの作成画面はこのような感じです。






Tegakiでは読み取り箇所を指定でき(図の緑枠部分)、かつ読み取る文字の種類(ひらがな、漢字、アルファベット、数字など)
を選択できるため、高精度で読み取りが可能です。
とはいえ精度は100%ではないため、運用する際は、最終的に一度人の目で確認が必須である点は注意が必要です。


テンプレートが準備出来たら、あとはRPAで設計情報の読み取り、Excelファイルに出力していきます。

出力した結果はこちら。





転記作業

次に出力したExcelファイルのデータをExcelの管理フォーマット(仮)に転記していきます。

転記結果がこちら




設計情報を項目別に抽出する事が出来ました。
Tegakiの読み取り精度が低い項目は、セルに色を付け可視化しております。
今回はExcelの管理フォーマットを想定してデータを出力してみましたが、
ローカルのアプリケーションに対してデータを入力する事も可能です。


図面データの保存

最後に設計情報を抽出した図面ファイルを図番ごとにフォルダ分けして保存します。
今回は、図面ファイルの命名規則は図番_製品or機械名_部品名としておきます。

実行結果はこちら。




各図番ごとにフォルダとファイルを分けることが出来ました。



まとめ


本記事では製造業におけるRPA活用方法の一例として、
図面の設計情報を抽出する作業の自動化についてご紹介させて頂きました。

本記事が少しでも自動化を検討する上での参考となれば幸いです。

また、図面以外にこのような業務も自動化出来る?といったお問い合わせもお待ちしております。
是非お気軽にご質問、ご相談下さい。




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