CEO田牧語録⑮ ~Technology を成長エンジンにする決断を~


(株)ASAHI Accounting Robot研究所では、 提携しているAI 開発の(株)コージェントラボのAI-OCR エンジンを使ったAISpectSR※¹ を2022 年6 月にリリースした。通帳の入出金情報をデジタルデータに変換するAI-OCRサービスである。通帳の様式は、日付、摘要、金額に加え、各種記号の存在など、金融機関毎に異なり、これまでは、レイアウトを統一した利用しやすいデジタルデータへの変換が難しかっ た。しかし、大量投入した通帳情報の機械学習の成果により読み取り精度が向上、通帳の様式相違や不要な記号削除にも対応し、実務で使えるデータに変換可能となった。つまり、通帳の銀行取引のデータを一発で会計仕訳にデータ変換処理が可能な状態になった。例えばHAYAWAZA BANK※² を使い、通帳1 冊分の入出金取引をデータ変換のみで一瞬で会計処理することも可能である。
 先日、大手税理士法人の関連IT 企業代表のK氏に、AISpectSR の提案をWEB ミーティングで行った。わずか30分の提案で、K 氏からは契約即決の回答を頂いた。K 氏の現場の課題に対する敏感さと30分での決断は、会計業界ガリバーのIT 部門をハンドリングしているとは思えないほどの柔軟さとスピード感がある。
 あさひ会計では3 年半前、AI-OCR の導入を検討した。
サービスを提供している会社に相談をした際、「とりあえず1千万円は予定してください」と言われ断念した。
AISpectSR は、エントリー価格が年間36万円と当時の価格の約30分の1となっている。

半導体の性能が18か月で2倍になるという有名なムーアの法則※³があるが、これはつまり、1年半で価格が半分になるということでもある。Technology の進化とともに低価格化の法則としても引用される。
 大企業だけが使うものと思われていたTechnologyはすぐに中小企業の使えるサービスとなる。AI、RPA、Virtual Reality(仮想現実)、Mixed Reality(複合現実)※⁴、ビッグデータ、3D プリンタなど、Technology は加速的に進化し、中小企業のすぐそばにやってきている。
 新たなTechnology を成長エンジンにするかどうかは、経営者の決断にかかっている。若いK 氏が活躍する大手税理士法人グループは、様々なDX 関連サービスを展開し、成長を続けている。成長する企業の経営者の決断は早い。


「Beyond」2022年8月号

 

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※¹ 通帳のスキャンデータを、画面上でドラッグアンドド
  ロップするだけで、全国の金融機関の通帳を同じレイア
  ウトのエクセルデータに変換処理するサービス。通帳の
  1 行の変換価格に換算すると約5円で、5円で1つの仕訳
  処理ができるとも考えられる。
※² エクセルデータを会計ソフト読込用データに変換するソフト
※³ 米国インテル社の創業者の一人のゴードン・ムーア氏が
  発表した半導体の集積率が18 か月毎に2 倍になるという経験則
※⁴ 現実世界にHologram を投影、操作することが出来る技術


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