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「Power Automate Desktop のIfアクション使用時の注意」T2 Labs

 

If アクションでは大文字も小文字も判定します

ある意味あたり前ですが、PADでは、大文字と小文字は別の文字として判定されるため、以下の条件は不一致となり、処理されません。

普通はこんな間違いはしないのですが、この問題がよく起こってしまうのが拡張子の判定です。
例えば、PDFファイルの判定を行う場合は、以下のような条件で行うことが多いと思います。

PDFファイルの拡張子 は「.pdf」なので、一見正解なのですが、実はこれにはバグが潜んでいます。

拡張子は大文字の可能性もあるため、「.PDF」も設定しておかないと、最初の例のような比較となってしまい、条件に合致しなくなってしまいます。
弊社では、スマホなどで撮影した画像をロボットに送ると、自動でOCRしてくれる仕組みを開発し、使用しているのですが、アプリで撮影した画像の拡張子は「.JPEG」と大文字になってます。

 

では、この対策を行うために、以下のような設定を行ってみるとどうでしょうか。

ぱっと見は「pdf」と「PDF」を判定しているため、問題ないように見えます。
ただ、拡張子は(現実的にはないと思いますが)「.Pdf」や「.pDf」、「.PDf」なども設定できるため、それらが設定されてしまうと、正しく動作しない「潜在バグ」となってしまいます。

 

大文字小文字を揃えれば大丈夫

対策は非常に簡単で、テキスト型の「.ToLower」プロパティを使用します。(.ToUpperでも可)

このプロパティはテキストを小文字に変換して使用できるため、「.PDF → .pdf」に変換した形で、比較を行うことが出来ます。

ファイルを取得するアクションでは、大文字小文字は関係なく取得されますので、あまり気が付きませんが、拡張子によって処理を分岐している場合は、ご注意ください。




 
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