Window Handleって何?
今日は Window Handle (以下Handle)についてお話していきたいと思います。
そもそも Handle とは、Windows(OS)が全てのウィンドウに対し個別に発行する番号のことです。
Handle をイメージするには、車のハンドルが分かりやすいです。
車(ウィンドウ)が4台あったときに、どの車を操作するか、というのを番号で管理しているようなイメージです。
Window Handleの使い方
Power Automate Desktop では、ウィンドウインスタンス型のプロパティで Handle を取得することが出来ます。
Handle は「ウィンドウにフォーカスする」などのアクションで使用(指定)できます。
Excelの場合はインスタンスをそのまま指定できるので、Handle を使用するケースはほぼ皆無だと思います。
では、「アプリケーションの実行」で作成される Handle はどこで使うのでしょうか。(アプリケーション起動後 を 読み込みを待機 にすると WindowHandle変数 が生成されます)
セレクタに指定できます
実は UIセレクタを指定する際に、Handle を指定することが出来ます。
以下の方法だと、同じアプリケーションが複数立ち上がっていても、どのウィンドウを操作するのか明確に指定できます。
なおビジュアルセレクタービルダー上では項目は指定できませんので、カスタムセレクターで直接指定する必要があります。
メモ帳を複数起動して操作してみました。
動画内のコードは下記を参照してください。
https://asahi-robo.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/WindowHandle.txt
PADではあまり使用頻度がない「ウィンドウの取得」アクションで生成される変数も、この方法によって使うことが出来ます。
通常はウィンドウのタイトルなどで、操作対象を指定しますが、もし操作したいウィンドウではなく、異なるウィンドウを操作してしまう場合は、この方法で回避してください。
WinAutomation では、直接インスタンスを指定できたので、将来的にはもっと簡単になるといいですね。
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