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Teams から Power Automate のクラウドフローを実行する:作成ボックスからアダプティブカードを作るよ編 T2 Labs

こんにちは。T2です。
連休中ビール飲みすぎて、ズボンきついです。

 

今回は「Teams を使って Power Automate を実行したいけど、パラメータ(条件)も一緒に指定したい」というかた向けの記事です。
イマイチよく分からないですね。
やりたいことは下記の通りです。
・パラメータをユーザーが設定したうえで Power Automate のフローを実行したい
・処理結果をチャットで返したい
  ・プライベートチャネルだと全社員分作るの手間
  ・グループチャットだと自分以外の人にもメッセージが行ってしまう
・できるだけ簡単に、かつ画面の切り替えの手間を少なくしたい

 

これを実装する場合、多くのかたは
手動でフローをトリガー → アダプティブカードを送信 → 後続のアクション
という手順で行っているんじゃないかなと思います。

 

今回はTeamsの「作成ボックスから」というトリガーを使って、この処理をもう少し簡略化した方法で行ってみたいと思います。

メリットとしては、エラー発生時に自動でチャットを送ってくれます(ただし自動送信なので、メッセージの内容を変更したい場合は、フロー側で制御が必要です)

デメリットは、既定の環境(デフォルト環境)に保存されたフローしか実行できません
なので現状では大企業ではなく、比較的小さな組織向けになるかと思います。

事前準備

Teams に Power Automate をインストールしてください
Web、アプリどちらでもOKです

クラウドフローの設定

クラウドフローを作っていきましょう。
今回は Teams 上でフローを構築してみます。

  1. 新しいフローを選択します

2. 一から作成 を選択します

3. Microsoft Teams を選択します

4. 作成ボックスから(V2) を選択します
 Power Automate のクラウドポータルから作成する場合は、インスタンス クラウドフロー から追加できます

5. アダプティブカードの作成 を押します

6. 今回は確認を行うだけなので、カードの保存を行います
 編集する場合は、Power Automate で編集するとうまくウィンドウが切り替わらないなどあったので、Designer を使っていただくのがいいと思います

Designer | Adaptive Cards

7. 次にアクションの追加を行い、プロフィールで検索、マイプロフィールの取得を追加します
 ※ このアクションはフローの完了通知を行うためのものなので無くても正常に動作します

8. Teams の チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する アクションを追加します

9. フローボットに対し、メッセージを表示するように設定します

以上でクラウドフローの設定は完了です。
フローを保存すると以下のような通知が届きます。

実行方法

フローを保存すると、チャットの作成ボックスにある Workflows の中に先ほど保存したフローが表示されます
保存してから若干ラグがあるようなので、表示されない場合は、少し時間をおいてみてください

フローを選択すると以下のようにアダプティブカードが表示されます

これで必要項目を入力して実行ボタンを押せばOKです
先ほどチャットを返すようにアクションを設定したので、正常に完了すればメッセージが届きます

(おまけ)ボットを使ったフロー実行

Teams に Power Automate のアプリをインストールするだけでボットを使ったクラウドフロー実行が出来るようになります。
ただし実行できるのは下記のみです。

  1. 入力がない手動でフローをトリガー
  2. スケジュールクラウドフロー

 

まずはチャットで list flows と入力します

すると実行可能なフローの一覧が表示されます

次に run flow * を入力します

フローが実行されます

チャットボット的な使い方ができるので面白いです
使いどころは限られるかもしれませんが、是非試してみてください

まとめ

今回は「作成ボックスから」のトリガーを使って、Teamsからクラウドフローを実行してみました
既定の環境という制約があるので、使いどころは限られてしまいますが、これが出来るようになればかなり幅が広がると思うので、是非今後のバージョンアップで改善されるといいですね
また、Teams + アダプティブカードを使うとかなり色々なことが出来ますので、使ったことがない方は是非使ってみてください!




 
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