WinAutomation は2021年12月末日をもってマイクロソフト社のサポートが終了いたしました。
後継製品として Power Automate for desktop がリリースされており、ロボ研では WinAutomation からの 移行を含め、導入支援、自社開発サポート、受託開発を行っております。
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株式会社ASAHI Accounting Robot研究所の新人エンジニア、1-PAYと申します。
以後よろしくお願い致します。
記事を通して、WinAutomationでやってみたことをご紹介させて頂き、
『こんなことも出来るんだ!』という気付きや発見を提供できれば幸いです。
今回ご紹介させて頂くのは、
『CAD(※1)を活用した土地評価用図面の自動作成ロボ』
です。
※1
CADとは「Computer aided design(コンピュータ支援設計)」の略で、
コンピュータを用いて図面を書くためのソフトの事です。
製品設計や土地家屋調査といった図面作成の他、相続税の土地評価額計算にも用いられています。
あさひ会計では相続税の土地評価額計算に
土地評価専用のCADソフトであるAP-CADを使用しています。
CADソフトを使用する理由として、手書きよりも早く、正確に
不整形地、近似整形地、奥行距離を計算できるためです。
そんな万能にも思えるCADにも、1つ大変な作業があります。
それは、公図や測量図といった土地の図面をCAD上で出来る限り正確に復元するという作業です。
復元するにはCADで土地の図面を画像で読み込み、ひたすらなぞるように線を引いていきます。
複雑であればあるほど熟練度による作業時間の差が生まれ、集中力も必要とするため繰り返す中でミスも生まれます。
※土地の図面は参考図です。
その作業を少しでも楽にできないものかと考えたのが
『土地評価用図面の自動作成ロボ』です。
土地の図面を限りなくそのままCAD図面に変換してくれるだけでなく、方位記号や縮尺の入力まですべて自動で行ってくれます。
【ロボを使用して作成した図面】
ロボの作業内容は以下の通りです。
①jpg形式で読み込んだ土地の図面から、線をデータとして抽出。
②フリーのCADソフトを介してデータの位置や縮尺を調整。
③調整後のデータをAP-CADで読み込み。方位記号、縮尺、コメントを入力して保存。
図面の復元は人の手で行いますが、画像ではなくデータとして図面を読み込んだ場合、
データの座標からCADが線上に自動でマウスカーソルを移動してくれます。
そのため、今までは人の目と感覚に頼っていた図面をなぞる作業が、
誰がやっても同じようにかつ正確に行えるようになりました。
これにより、図面の復元も容易となり、繰り返し作業によるミスやストレスも減少しました。
一見RPAとは無関係に見える業務でも、工夫により自動化、改善することが可能です。
少しでも改善したい業務が御座いましたら、ぜひ一度ご相談下さい。
誠心誠意ご対応させて頂きます。